アウディ、フォルクスワーゲンのDSG・トランスミッション修理のご相談は、静岡県沼津市の「うしぶせ自動車」へ
中部運輸局 認証自動車整備工場
有限会社うしぶせ自動車
静岡県沼津市西島町19-25 〒410-0835
2017年4月に現工場に移転しました。
TEL:055-931-9260 FAX:055-931-9412
info◆ushibuse.jp (◆→@)
Invoice registration number T1-0801-0200-6300
*お支払いは、現金でお支払いいただくか、車両引取前にお振込み願います。
*修理ローン可能です。
*クレジットカードは10万円までは可能です。
お問合せは電話にてお願い致します
055-931-9260
最近はなかなかシビレる修理が多いので、技術的なお話を載せさせていただきます。
超長文ですが失礼します。
まず、今どきのOBD車両診断装置を搭載した輸入車の車両診断に欠かせない基本中の基本は「バッテリーの状態点検」からです。
イリジウムバッテリーは軽量で良いのですが、純正品またはOEM品に勝るバッテリーは無いと考えています。
アイドリングストップ車両や充電制御車両に、お金をケチってやすいバッテリーを付けるのも良くないと個人的に思います。
バッテリーの充電状態が悪いと、エラーコードにも、「バッテリー電圧低い」と履歴が残ります。
レンジローバーでは、バッテリー電圧が低いだけで、トランスミッション異常のリンプホームモードに入る車両もありました。
弊社では、ドイツ製のバルタバッテリーを使用していますが、信頼性を重視して、安い韓国製のバルタバッテリーは使いません。
次に診断機で診断します。
トランスミッションに関したトラブルの場合、プログラミングされている数値と違う数値がトランスミッションコントロールユニット(以下TCU)に入力された場合、トランスミッションの破壊を防ぐためにリンプホームモードと言われる、変速の規制を行うようにプログラミングされています。
例えば、
P2766 インプットスピードセンサーb回路の異常信号という故障コードの場合、
P2766 DTC は、入力/タービン速度センサー / タービン速度センサー / トランスミッションスピードセンサーが事前設定されたパラメータに従って動作していないときに警告灯が表示され、2速または4速に固定されます。
原因は、タービン速度センサーの故障のような単純なものから、トルク コンバータの故障、DSGの場合にはクラッチの滑りのような高価なものまで様々です。
原因
* 入力/タービン速度センサーの故障
* 配線の損傷
* シフトソレノイドの故障、摩耗
* 出力速度センサーの故障
* トルクコンバータの問題
* ECU/TCMプログラミングの問題
コードを診断するには?
P2766 OBDII トラブル コードを診断する際に最初に行うべきことの 1 つは、メーカーが問題に関連する技術サービス速報/TSB またはソフトウェア アップデートがあるかどうかを確認すること。
配線も、損傷したワイヤや腐食/破損したコネクタがないか慎重に確認する必要があります。
問題が見つからない場合は、トランスミッション入力速度センサーをテストする必要があります。
出力速度センサーと中間シャフト速度センサーもテストする必要があります。
分かりやす言うと、センサー不良の場合もあるが、センサーが測定している回転部品が空転や歯欠けなども考えられます。
湿式6速トランスミッションも以前、トランスミッション内部のスピードセンサーホイールが空転してリンプモードに入り、トランスミッション分解、スピードセンサーホイール打ち替えとなった車両が何台もあります。
このホイール空転は特にサーキット走行する車両や、急加速、急減速する車両に発生しやすいです。
DSGのクラッチに関しては、トランスミッション温度が100℃ぐらいまで上昇すると、滑りやクラッチが切れなくなる車両が何台もあります。
DSGの修理を始めた10年ほど前、お客様が、「2時間走ってリバースギアに入れると、ガチャンガチャンと音がして警告灯がつく」というお客様がいたため、実際に2時間走行してリバースに入れたら症状が出た車がありました。
クラッチパック内部のピストンシールの劣化で油圧が抜けてしまう事や、フリクションディスクの摩耗により遊びの増加、油圧低下によりクラッチが切れない事が考えられます。
あと、知っていただきたい事は、電気的故障と機械的故障の違いです。
電気的故障で最も致命的な故障は、「コントロールコンピュータとの通信不能」です。
原因は、車両からの電源が来てない事(ヒューズ切れや配線の損傷)か、コンピュータプロセッサーの破損など。
TCUのコンピュータプロセッサーの破損の場合はエンジンやABSなどのコンピュータに、「トランスミッションと通信できないです」的なエラーがパワートレイン系統に入ります。
この状態をコンピュータが逝ったと言い、シフトインジケーターが消灯し、シフトレバーをPパーキングに入れるとパーキングから抜けなくなります。
Nニートラルにするためには、VAGの場合、シフトレバー周辺に解除の仕組みがあるので、とりあえずニュートラルに入れて安全なところに移動します。
キーオン状態で各コンピュータはセンサーの状態をチェックにいくので、電気的故障が常に入力される場合は警告灯が点灯し続けます。
油圧側の問題の場合と、瞬間的な接触不良や電圧低下の場合は、3回程度エンジンをかけ直すと正常復帰する場合が多いです。
その場合は、電気的故障ではない場合は油圧側の修理を行います。
具体的にはソレノイド交換やクラッチ交換など。
瞬間的な電圧低下の場合には、配線などを交換します。
まとめ
一概にトランスミッション故障と言っても様々です。
対策プログラミングをインストールだけで直る場合もありますし、ソレノイド交換やクラッチ交換、油圧センサーや温度センサーの特性不良(ゼロ点がずれていく)など、様々です。
経年劣化やバルブボディ内部に目に見えぬ摩耗なども多いです。
トランスミッションによっては、数百の入力情報をもとに制御を行っているので、診断が難しくなっていることを、多くの方に理解していただけたら幸いです。
2024年7月24日
先日、お客様で菩提寺である駿東郡清水町玉井寺のご住職の晋山式に、稚児行列の誘導係として参加してきました。
晋山式とはお寺に新たな住職が就任するときの儀式のことを言うそうで、その山に晋む(入る)という意味があるそうです。
案下所といわれるお宅から、30名ほどの稚児が衣装を着て住職の前と後に行列をつくり、道を歩きます。
行列を見るご近所さんや檀家さんが集まり、大変賑やかな行列となりました。
10分程度で山門(お寺)にたどり着くと、稚児(ちご)たちと写真撮影の後、しばらくして式が始まります。
新住職が山門前で新住職が漢詩を読み上げ、入山の決意を謡った後、多くの寺院の住職のもと、式がすすみました。
菩提寺は臨済宗妙心寺派の禅宗で、お返しの中に入っていた「日本人なら知っておきたい禅(ぜん)」という本を読むと、沼津市原は「臨済宗中興の祖」と言われる白隠禅師が生まれ布教した地で、現在行われている禅は中国ではなく、白隠の流れを汲んでいるそうです。
禅からは、挨拶、もったいない、工夫、仕事を一つ一つ丁寧に行う、など現代日本人が学ぶべき日本人のルーツ(起源)があると感じました。
こういった禅を知る機会を与えてくださった肥田先生に感謝です。
平成22年4月29日